OLYMPUS E-300
18切符で東京方面へ
FinepixF601
Coolpix885
寝覚ノ床というところへきた
浦島太郎
寝覚山 臨川禅寺
ここから降りていける
昼顔に昼寝せふもの 床の山
芭蕉
かったんこっとんがある
弁天がいるとこ
手書きの御札
この旅ではこれを財布にいれておいた
浦島太郎姿見の池
降りてきた
ここが寝覚ノ床
誰にも話を信じてもらえず
信じてもらえないのは構わないが
竜宮での出来事が忘れられず、
玉手箱をあけた逋島の心
奥へ進むと
浦島堂がある
あそこまでいくぞ
わりと歩きやすい
あがってきた
目の前にきた
浦島堂からの見晴らし
浦島太郎は浦島大明神として祀られていた
なにもいなさそうだったけど
人ごみに汚れていない清澄さ
人ごみにまみれていたときの雑念など
ここではまるで思い出さない
ここでその解消をしていただこうなどと
考えようなどと思わない
神でも如来でも悪魔でもないのだから、
そんな力、あるとも思わない。
でもここにて時間の悠久の流れのうちに
悠久な流れを自然に忘れていると
そんな力も、あるんだなと思う
それは猫を見ていると
こちらも自然な動作になってしまうように、
人知れず静かに相互関係が消逸すれば
こちらも自然にこの自然に融け込んでしまう
この岩脈
渓流は青緑のエメラルド
さてこういう場所にはきっと秘密があるぞ
直観がそういうのだ
裏の島へいってみよう
石をかきわけロッククライミングして
まるでドラクエのダンジョンのよう
ほんとうにそんな感覚になるから実際そうなんだろう
カメラを首にぶらさげて、傷つけないように登りつめる
浦島の裏島
なにもないようだから戻る
何もなくてもこの安らぎだけでもありがたかった
あたりまえの素性のままに時間が過ぎゆく
余計な思念が起こらないあたりまえの自然
なんどみてもすばらしい
今思うと浦島はいたのかもしれない。
あたりまえの悠久に長いことふんわか時間をすごしているから、
浦島じたいがそんなにも自然に同化しているから、
仙人のようにかすみをくって生きているから、
自然すぎていないかのようだったのかもしれない。
少しでも声をあらげると、そこにいるものはわかる。
人間的な主張があればそこからくるものがわかる。
でもそんな思慮分別がないから空で
なにもないふうに思えたのかもしれない。
となるとあまり浦島さんを、せかしたりしないほうがいいね。
この地では不老長寿の霊薬が採れたとの伝承から、浦島太郎や三夫の翁の不老長寿の伝説が生まれたとのこと。
― 謡曲「寝覚」では、長寿の薬を三度飲んで三度若返り千年生きたという三婦の翁のところに、霊薬を貰いに勅使が遣わされる。三婦の翁は実は○王仏の仮の姿で喜んで霊薬を天子に捧げます。
さよおなら〜