日本人ほど空気を読むことのできる民族はいない。古事記は神を讃えすぎていないところがよい。聖典に答えを書いてしまうのではなくわからない次元まではむやみに書かない。原理主義を生み出さないまでの余裕がある。本来個性・クオリアであるものを、記号で分類せず、そのままにあらわすところがよい。 古事記や聖書は読み物としては退屈だけど、霊的に関与していればおもしろい。キリスト教にかぶれていたころに読んだヘルマンヘッセを最近読み返したけど、思想の部分は案外つまらなかった。彼は鬱病なので悩むのだけど、かんながらに生きる人にとっては悩むまでもないこと。ヘッセは教会から脱走して最後には東洋に至るが、そこまでは僕はまだ読んでいないからうんぬん。 ジャポニズムの影響の色濃いドビュッシーの音楽は、ブラームスやベートーヴェンやマーラーなどの純ドイツ的な音楽との中間で、抽象的なところがある。曖昧さがたまらない。神楽とミサの違いのように、感性や思考形態の違いでしかないあらわれであるそれが、『セイントセバスチャンの殉死』などでほんときれいに感じ取れる。むこうの人は平均律で思考をするけど日本人の思考はもっと無音階的。たとえば武満徹のノーべンヴァー・ステップスにもそれを聴くことができる。日本の文化は曖昧さが解せなければ理解できない。 でも武満徹はむこうでしか有名でなかった。 ジャポニズムをよく解したフランス人は武満徹の音楽を理解できて「武満の音楽は日本では知られていない」と日本人の音楽の耳を嘆いていたけど、その点は西洋の人に劣っているのかもしれない。味覚は料理のとおりだけど。 ある程度音楽の素養のある僕にも武満徹は解せないところがあるけれど、向こうのジャンキーの人は武満徹を本当に神だとか思っていたらしい。その曖昧さ・抽象性は人を心酔させるほどなのだろう。武満徹は身体が小さいわりに頭がでかいので、宇宙人にも見える。 |
【霊水会会員の御案内】 本会は、尾張開拓発展の祖神である真清田大神を信仰し、境内井戸から汲み上げられる御霊水を通じて感謝の気持ちを抱く崇敬者を組織して、真清田神社を奉賛し氏子地域の隆盛と尾張地方の興隆、会員の方々の健勝と繁栄を祈念しております。 真清田神社の御霊水は、神社祭典の神饌として常に大神様に供えられ、新年を迎える若水祭には、その年最初に汲み上げられた若水を御供えしております清らかな神水です。 この御神水舎では、毎月1日午前11時には月次祭を斎行して、ご神水に対する感謝と会員の方々安全を祈念しております。 この御霊水により真清田神社の大神様の大御恵を御受けになられまして、感謝の気持ちとして本会にご入会いただきたいと思っております。 入会金 お一人 1,000円 年会費 お一人 1,000円 尚、8月1日午前11時には例祭を斎行、引続き霊水会総会を開催致しております。 |
ご祭神は『萬幡豊秋津師比売命』(よろずはたとよあきつしひめのみこと)ともうし、真清田神社のご祭神『天火明命』(あめのほあかりのみこと)の母神で、別名を七夕祭の織姫『棚機姫神』(たなばたひめのかみ)といわれております。 このことから、この地方の地場産業の「織物の神様」として古くより信仰を集めておりますが、昨今、七夕伝説より「縁結びの神様」として、若い女性の信仰を集めるようになりました。 |