PIONEER M-90 定価200,000円 |
このアンプはジャズ向けでその声のナイーブなままはっきりと歌うヴォーカルは最高だと思うけど、クラシックもよく響いていて心地よい。武満徹の『弦楽のためのレクイエム』が流れまくる。リボンマイクで捉えた繊細な響きを、たっぷりとした響きでほどよく響きを滾らせている。音の量感で繊細さまでをみなぎらせて音楽がかぐわしい。かといってアンプの音に支配されている感のある音楽性ではなくて、国産らしい物理特性がありながら、素材の味を殺してないでいる。武満徹も音符を構成してゆくではなしにそこにたしかに浮遊するヌースを、感じ取って、そのまま音楽に投影した。ところ、通底しているのです。◎ |