伊勢の空気はすごい良い空気をしてる。生命感がある。自然の力が宿ってる。内宮外宮一帯はもう都会化しているので鳥居から出れば普通の街の空気だが、鳥羽まで行くと生き生きしてる。波止場で海の風を浴びると気持ちがいい。でも波止場の中は生命感の褪色した普通の空気。そのコントラストが面白かった。この「うまし国」は
古(いにしえ)の時代にはもっと生命感に深みがあった事だろう。そのあと船に乗り、菅島の旅館で食べた海苔とかあらめの佃煮は本物の味をしてた。台風が来ると(この前みたいな強い台風だといけないが)海底がかき回されて、海水の温度も冷えて、美味しい海苔が取れるようになるらしい。自然界は複雑だ。 |