MINOLTA DiMAGE Xt



DiMAGE Xt
2003年3月発売
色再現 ☆☆☆☆☆
操作性 ☆☆☆☆☆
レスポンス ☆☆☆☆


 当時コンパクトデジカメはフジフイルムとオリンパス以外信頼してなかったけど、わりかし扱い易い。レスポンス良好で問題なしに使える。コンパクトデジカメながらに色再現がよい。一眼とはまた違う、ミノルタのよさのわかる彩色をする。購買層に合わせた発色のよさ。若々しく見ごたえがある。これはすごくいい。意表をつかれた。
 ミノルタは2002年1月に使ったDiMAGE D5で発展途上の烙印を押されていたのでこのDiMAGE Xtについても、あぁまたモデルチェンジしたんだ、起動1秒なんだ、ふーん、でも撮っても失敗ばかりだろうなぁ… と思ったきりまったく省みてなかった。ごめんちこりん。




Minolta Xt この白黒のデザイン。
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白黒のデザイン
再生や撮影のマークは赤や緑ではなく濃い灰色。
些細な事ながら常識を覆された感覚。さりげなく斬新。





  ‐Xtの詳細‐
 オートマクロ。マクロボタン必要ない。テレ端(ズーム時)でもそのままマクロ。この手軽さは得難い。操作性はIXYやサイバーショットP8より遥かによく、ボタンの押し心地も良い。ズームレバーは押すと決定ボタンで、コチッコチッという感触も洗練されてる。XtとXgではXtのほうが好感もてる。Xtのボタンのほうが深みのある感触。
 フォーカスはかっちり合ってないことがある。起動終了はポケット内でもできるが、明るくない場所ではフォーカス2秒ほどかかる。記録スピードは並だがパンフォーカスのファインピクスF402のほうが意識と身体の関係のように撮影できる。バッテリーの持ちは悪いとの評判。長時間記録可能のマイク録音機能がついていてICレコーダー替わりになるけど電池が持たないかもしれない。音質はデジカメの中では最高峰だと思われる。
 結論:暗所に弱いのを除けば不満なし。





 2005年現在。テクノロジーは収斂されてきた。2004年に来年度はデジカメの国内出荷量は横ばいになると見通され、利益率の高い一眼カメラとコンデジ※の生産に的が絞られた。こういう時期にはマニアのみに理解されるアイデンティティではなく一般受けするモデルに転向する。
 中古で買うなら2003年までのモデルがマニアックかも。やはりコンシューマーが熱狂していたころは、メーカーにもフロンティア精神があった。以心伝心してきたんだろう。

 一眼とコンパクトデジカメ以外には何があるのか・・・あまり思い当たらないけどミノルタにはS304というモデルがあった。この形状はなんか惹かれる。ポケットに入らない大きさで、どうせならD1やA1みたいなのがいいと思ったりしてどう活かすかが問題だが、この中途半端な大きさのデジカメは海外では普通に売れ、S304はS404となり、2003年にS414となった。日本人にはでかいカメラを煩わしいと思う国民性があるのかキャパシティにおける能率を極めたい性質があるのか、合理性整合性に陥る世界を心の奥深くで怖れた古代エジプト人の建築には意味のない柱とか支えが設けられているが(ヴォリンゲル『抽象と感情移入』)、そんな人間にある底の深い問題より、経済主義合理主義が先行するようになるとこういうカメラは売れない。(・z・)なんちって。



画像比較
MAZDA RX8


[撮影画像]
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