「深海魚の盛り合わせ」。 見た目は悪くなかったが、味の方は.......。 口に入れた瞬間に思わず笑いがこみ上げてくるような状態。 赤みがかっている「ごそ」、「あかかさご」、 「げほう」は身が固く、涙目になりながら 何とか飲み込みました。 いずれも、味のないザラザラしたベースの上に 何となく魚らしい味が乗っているような感じ。 さらに、「とろぼっち」は無意味に脂が乗ってました。 (中略) こんどこそ口直しにと、イカを。西伊豆はイカもよく釣れるのだ。新鮮なイカは甘くて美味い。・・・・くない。硬い。なにコレ?俺は間違えてシリコンでも食っちまったか? まあいいや、最後にタコがある。これは見た感じプリッとしてて美味そうだ。 さあ、食べようと、箸でつまんだ時、事態は予想だにしなかった急展開を見せる。 (・・・無駄にしつこかったり生臭いの食い過ぎたかな?胃がむかむかして来た・・・) (・・・。いや、むかむかっていうか気持ちワリぃ・・・) (・・・。・・・。いや違う。むしろヤバいわこりゃ・・・) 俺はその心のうちを周囲に気取られぬよう、何食わぬ顔で「ちょっとトイレ言ってくるわ」と席を立った。店外に出るべきか?とも思ったが、奥の方に座っていたので振り向くと近い位置にトイレはあった。3mがもどかしいが、落ち着いてゆっくりと歩き、個室に入ってドアを締める・・・と、ほぼ同時に、6年振りに吐瀉致しました。えへ。便器の中からたくさんのしらすの目玉が僕を見ているような気がしてちょっと恐かった(ってほどにナイーヴではないけどな)。 |