河の上の
つらつら椿
つらつらに
見れども飽かず
巨勢の春野は
春日老 一・五六
今日は電車の中で
ポッチヤマと見つめ合った
もう、卒業だから、最後になる
ポッチヤマの居る方に座った
卒業試験だけど友達と喋ってる
すごく憂いがない
ポッチヤマとの間隙が空いて
ポッチヤマはモーションかけてきた
上半身を斜めにしてみたり
ディズニーみたいな動きをして
僕がそっち向くまでずっと
僕が頑張ってそっち向くと
ポッチヤマは優しい目をしてた
僕が目を逸らすまで3秒ぐらい
見つめ合ったままだった
すーーっと細い目をしてる
あんなに優しい目をするんだな
僕は生きる意味がわからなくて
破壊的にもなっていたけど
こちらのこと認めてくれた気持ちがした
そのまんまでいいんだと
ポッチヤマにはそのうち彼女が出来た
本当によかったと思う
いい友達にも囲まれている
僕に無かった人生を送ってる
卒業は悲しいことじゃない
抑圧からの解放でもない
きらめく未来に溢れているはず
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