aiwa JA2-SMP0601







android 12 (Go edition)。低スペックでも動作するようネット閲覧やMAPなど軽いアプリが搭載されている。

★ 一言でいうと
・外装と触感がとてもよい
・カメラのマニュアル撮影は比較的融通が効く
・アプリ起動などのレスポンスが悪い
・スペック不足で処理落ちが多い
・メモリー不足でマルチタスクは無理









液晶はSHARPのAQUOSの方がきれいです。色が浅いというか。6.5インチ。720✕1600px。UNISOC T310、メモリ 2GB、ストレージ 32GB、nanoSIMスロット×2、IP52。
スペックは低いけど、その縛りが楽しめる人には向いているのではないか・・・・。・・・。たとえばドラクエが好きな人。荷物整理がドラクエの基本ですよ。オンラインのDQXで縛りプレイが好きなフレンドがキーエンブレムをもらわずにメギストリスまで走って来てた。そういうのが好きな人は、このアイワのスマートフォンにも愛着がもてるのではないか。










ホワイトとブラックがある。どちらにしようか一週間迷っていたら、知立神社の大祭の花火に行った時、おんぶしていた姪っ子が「次のスマホは黒にするといいよ」と急に言ってきたので、黒にした。「本当に黒にするよ?いい?」と念を押したら「その次は青とか、いろんな色を買うといいよ」と答えてきた。














「いかにもaiwa」という地味なデザインと安心感。ブラックの触感はマットで最高に良いです。ブラックは画像検索したら素材感のわかる写真が数枚出てきたけど、ホワイトはいまいちわからなかった。だからホワイトのほうに興味があったのだけど、ああ欲しいなホワイトも。ホワイトは指紋が目立たない。指紋の色が白だから。手の油脂も目立たない。白はコントラストがでにくい。













ブラックはレンズの周辺に埃がつくと目立つ。レンズの周辺のaiwaのロゴのある部分、もう少し小さければよかったなぁ。
なんどもいうけど触感は良いです。日本的な感性、皮膚感。日本人は寒いときは寒いと感じやすい。イギリス人が半袖で平気にモーニングを食べているときでも日本人は長袖を用意する。どちらがいいとか悪いではない。専用のケース「JA2-SMP0601-CS」が用意されているけど使う必要あるんでしょうか。スマホは傷ついても裸で持ちたいですね。デザイナーさんは裸で持ってほしいと思う。むしろ傷まで想定してデザインしてもいいぐらい。傷なのかデザインなのか、という具合に。












以下は詳細。Amebaブログに投稿。URL

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ハイレベルなものを求めるなら元親会社のSONY Xperiaになる。aiwaは個性や愛着はある。短気な人やスマホ依存症の人には向いてないけど。

★★ 対策
A2規格 (アプリケーションパフォーマンスクラス準拠) のmicro SDカードを内部ストレージとして使うと不足を補える(PCとのデータの移動はやたら時間がかかるので自分は通常の外部ストレージのまま使ってるけど)
・画質はナチュラルでヘッドホン出力の音質はふくよかなのでAmazon Prime Videoならいける(低ビットレートなら処理がおいつく・・・!)

★★★ 多少気になる点
・GPSを拾わないこと

以下、詳細(冗長なレビュー)

【外装】
カラーはホワイトとブラックのみ。デザインは丸みがあってオーソドックスで、まさにaiwa。スマホそのものに飽きた人やスマホに個性を求めてない人むけ。ただ、シックで地味だけど素材感は相当よい。さわり心地がさらさらしていて延々とさわさわしてしまう。マットな質感。ボタンの感触もいい。その点だけは、店頭に置かれている他の多くのスマホより圧倒的にいい。
壁紙にはサンテグジュペリの『星の王子様』のイラストが用意されている。優しい存在感。aiwaの存在価値をよくわかっている日本人の手によるもの。
レンズのプレート凹凸に汚れが溜まるし埃が目立つのでプレートは要らない。aiwaのロゴを本体に印字しなくて済むからかもしれないけど。

【液晶】「やや寒色系 タッチパネルは神経質に反応」
① SHARP AQUOS sense3 plusはIGZOパネルでディープな色再現をしていたけどaiwaではそういうことはない。やや寒色系。設定→ディスプレイ→「色と対比」でコントラストをあげると青みがかる (その点IGZOはすごかった)。
補足:初期設定で夜間モード(ブルーライトカット)が12時からONになっていたけど24時からの誤りだと思う。Googleのミスかな。はじめて手にする人は、液晶の色再現にがっかりしないようにね。
② 解像度は高くて文字の輪郭が滑らか。MOTOROLA等に見られた滲み感がない。←地味に重要。
③ タッチパネルが反応良すぎてケーブルの樹脂にも反応する。ポケットの中でも勝手に操作されている。ちゃんと画面をオフにしてからポケットに... 。

SHARP AQUOS sense3 plus ☆☆☆☆☆
aiwa JA2-SMP0601 ☆☆☆
KYOCERA TORQUE G02 ☆☆☆☆
Motorola moto g30 ☆☆

【カメラ】「オート撮影× マニュアル撮影◎」
① シャッターが最近の他のモデル(SONY Xperia10ⅣやSHARP AQUOS sense7 plusやRedmi Note 10TやOPPO Reno 7A)と同じようにレスポンスよい。aiwaはシャッター音がシャッターより遅れるのは気になる。そういうところはaiwaです。(標準のカメラアプリで無音で撮影可能)。
② 画素数は無駄に盛られてない。そもそも新聞など文字を記録しないなら500万画素でも充分。
カメラはコストかかりそうだからこれで充分。
③ 色再現は淡泊だけど汚い色をしてない。ケバくならない自然な画質。暗い場所では色が乗りにくく白黒写真のようになるが、そのアルゴリズムも個人的には好感持てる。脚色がないので明るい場所での色調の素直さに直結してる。
④ マニュアル撮影が個人的に秀逸と思う。ミニマルな操作感。また、ある程度思い通りに撮れる。シャッタースピードは二列に表示すればよいのではないかとか、WBのアイコンが押しにくいので大きくした方がよいのではないかとか、気になるところはあったので、お問い合わせから送信した(2022-10)。あと晴れた屋外でISO100で撮影すると露出オーバーになるからISO50も欲しいとか。世に出たらメーカーは操作性とかチェックしなくなると思うので、簡単に修正できそうなら上から目線をせずに提案。
⑤ オートで高感度撮影になるとノイジーな画質になる。ISO400までが限界か。昔カメラオタクだった人はISO100固定だから高感度撮影必要ないが、スマホ初心者には向いてない。
⑥ パノラマ撮影ができる。

カメラの性能
SHARP AQUOS sense3 plus ☆☆
SHARP AQUOS sense4 plus ☆☆
SHARP AQUOS sense7 plus ☆☆☆☆
SONY Xperia10Ⅲ ☆☆☆
SONY Xperia10Ⅳ ☆☆☆☆☆
KYOCERA TORQUE G02 ☆☆
aiwa JA2-SMP0601 ☆☆☆

【音質】「遊・歩・人」
SHARP AQUOS sense3 plusもなかなか音質良かったけど、aiwa JA2-SMP0601は防水機能が弱いのもあって多くの音成分が節操なく出てくる。SHARP AQUOS sense3 plusはノイズが濾過されて電子音に特化した鳴り口だったけど、aiwaは雑味はあるけどふくよか系の太い音。過度に処理されていないのか微小音まで出ていて音色には独特のヒューミッド感がある。その特徴はaiwaのカナル型イヤホンや遊歩人にも共通してる。アラーム音に電子ヴァイオリンの楽曲など使うと中身があって、SHARP AQUOS sense3 plusとは全く別のソースであるかのように聞こえた。
自分が使ってきたガジェットの中では2013年のHTC J One HTL22は異例の物量投入で最高峰の音質だった。そのスマホは本体正面にステレオスピーカーを搭載している。aiwaも2WAYユニットを搭載したらアイデンティティになる(防水が犠牲になるけど)。若手の設計者がアナログの勉強をしているようなので、次のモデルはもっとよい音になっているはず。

補足:aiwa JA2-SMP0601は歪みとか汚い成分まで節操なく出てくる。それは電源ノイズが影響してると思う。Jackeryのポータブル電源でオーディオを鳴らしたときの嫌な音と共通しているから。ポータブル電源は内蔵DC-ACコンバータ経由しAC100V出力するので、矩形ないし、相応のリップルノイズが入る可能性が大きい。詳しい人によるとAC OUTの出力段がオーディオ用に設計されていないD級アンプみたいなものでスイッチングノイズの漏れがあるし、定常時は良くても不可変動が起きたときの安定性やノイズの変動も気になるとのこと。SHARP AQUOS sense3のように濾された音なら良いけどaiwa JA2-SMP0601のようにすべてを出し切るタイプでは電源を改善しないといけない=スピーカーを2ウェイにするよりコスト増かも。HTC J One HTL22も濾された音ではあった。歪みを感じる帯域だけイコライザーでスパッと落とされていると思う。

音質評価
HTC J One HTL22 ☆☆☆☆☆
SHARP AQUOS sense3 plus ☆☆☆
aiwa JA2-SMP0601 ☆☆☆
KYOCERA TORQUE G02 ☆

【操作性】「ストレスフル」
一番重要視するところだけど最大のネックとなってしまっている。スペックが低くて昔のパソコンみたいで、予めスマホにアプリを起動させておいて別のことをやる、プチフリしたら瞼を閉じて目を休ませる、などと時間を有効活用する使い方をすることになる。内蔵メモリーがせめて4GBあればよかった。

① Offから画面が表示されるまで3秒、アプリ起動は3~7秒。GoogleLiteにてページが表示されるまでに3~10秒。数字にするとたいしたことないように見えるけど体感(ストレス)は大きい。←スマホ依存症の人の場合。
Google Mapsは起動6~7秒、地図上にお気に入りアイコンが表示されるまでに16~27秒。カーナビで使うと次の赤信号をいかに賢く利用するかになってくる(停止中のスマホ操作は違法にならないけど、焦る人はあぶない)。Maps GOでも起動時間などは変わらないけど表示後の操作感は良い。ちなみにデスクトップPC(intel Core i3)で有線LANで起動した場合、Google Mapsの起動は2秒で、お気に入りアイコンが表示されるまで4秒だった。
② スマホゲームはパスル系なら問題なく動く。3Dの要素があると動かない。(スマホはaiwaにしておいて、浮いたお金でSONY Play Station 5を買うという手も。どんなスマホよりも凄いですよ)。
③ Amazonで買い物が捗らない。表示が遅すぎて。(強制的に節約モード)。
④ 軽いアプリの軽い使い方なら動作がヌルヌルになる。縛りプレイをしているとそこに感動してしまう。
⑤ 画面が勝手に点灯して鬱陶しい場合 * 設定→表示オプションをカスタマイズ→画面をOFFのままにする。* スマートコントロール→スマートウェイクOFF。* スクリーンセーバーOFF。※充電するときUSBケーブルを繋ぐと画面が点灯するのは防げない(意味不明な仕様)。
⑥ アプリやブラウザー上で押せないボタンがある。Google Lite時はLiteを解除すれば押せる。
⑦ ブラウザーの文字入力枠で文字入力中、上下にスライドしなくなることが多い。ソフトウェアレベルではそういう軽微な問題が多い。長文書くときはGoogleのKEEPメモで書くべし。それはSHARP AQUOSでも同じ。消失することがある。あとレイテンシの遅れがたまに生じてそれが異様に腹立つ。
⑧ ハードレベルの重篤なバグが発生する。SHARPがいかに多くのデバッカーを配属していたかを実感。aiwa使ってるとだんだんバグに神経質にならなくなってくる。ソフトウェアレベルでもよく処理落ちする。それはもう慣れた。Windows MEはそれが当たり前だった。
⑨ たまにアラームが鳴らないのは勘弁してほしい。
⑩ 長時間連続使用の信頼性が低いので [設定→電源オン/オフタイマー] にて毎日再起動させたい。

【機能】
① スペックが低いから本体はそう熱くならないけどバッテリーが長持ちという部類ではない。
② パワーデリバリー(USB PD)には対応とは書いてない。高速で充電されてはいる。
③ NFCが搭載されていないためかマイナポイントのアプリがインストールできず。

【通話】
① スピーカーの位置が少しシビア。
② 右手で通話中、親指が電源ボタンの位置にくる。それで勝手に電源オフになった。電源ボタンは押し心地が軽い。そういうところが初代。長押しのタイミングを設定できたらいい。

【通信】
① 5Gに対応していない代わり、2Gに対応している。東南アジアなどにバックパッカーでよく行く人は使い道あるかもしれない。個人的には5Gは不要。使い方が限定的になるし、自分は電磁波過敏症てわけではないけど電磁波には違和感や痛みを感じる。『スマホ汚染』(吉庄弘枝)によると子供は大人の2倍以上マイクロ波(電磁放射線)を吸収する というデータ0もあり、知らぬが仏だが、オンゲーやらないなら無用の長物。
② SIMカードは挿入しただけで自動で使えるようになった(OCNモバイルONE)。
③ Google MapsでよくGPS信号を失う。矢印も恣意的な方向を向いている。その点SHARPのAQUOSは優れていた。おおよその方位が掴めたら、多少の地図を頭に入れるしかない。
④ Wi-Fiも少し弱い。

【総評】
初代モデルで最も個性のない型。操作性を許容できるならノスタルジーで選んでもよい。aiwaにノスタルジーを抱かないなら買う意味はない。
あらを探すといっぱい出てくる。アフィリエイト目的のレビュアーや同業他社は書きやすいと思う。でもいかに合理的に動かすかを考え続けるのが好きな世代なら問題ない(むしろ制限がある方が人間は創造力を発揮するという心理学のデータもある)。
機械にたいして不満があるなら、人にたいしてはもっと強い不満があるはず。機械は思い通りになるけど他人は思い通りにならない。機械が許せなかったら人のことはとうてい許せない。これでもPentiumⅢよりは速い。あの時代なら許容できた。そういう意味でスマホデビューの人向け。自分は一度不便に慣れるために使う。AQUOS sense8までのつなぎ。

後記:2カ月使用。現在SHARP AQUOS sense4 plusを譲り受けて日々感動中。aiwaは売却していない。ポータブルオーディオプレーヤーとなっている。PioneerのXDP-20という音質だけがやたらいい名機がある。それに比べると面白みがないけどaiwaはスマホだから曲の選択がやりやすい。音調的には良い意味でaiwa。Walkman NW-A300が鮮烈で空間再現が広いのにたいし、ふくよかな音。ナチュラルな色調なのでAmazon Primeがたのしめる。




撮影画像






aiwaのSMP601で夜間の撮影








若干色は浅いだろうか
でも自然で好感持てる










露天神社でおみくじを引いた











屋内オート撮影








屋内オート撮影 HD









マニュアル撮影








八事山 興正寺











庭みながら抹茶と茶菓子がしたためられる
500円
マニュアル撮影がたのしい











曇りだけれど、本当に、地味













シャッタースピードとWB合わせれば、ちゃんと狙い通りの色調になる
オートでうまく撮れる派手なスマホは多いけど、aiwaは異質





デジカメ インプレッション