読んでいるうちに心でわかってくる。↑はふりがなうってあるので語彙は特に必要ない。祝詞は漢詩とちがって読解しやすい。わからないところがあってもそのうちわかるだろ、と思っていても、実際そのうちわかる内容だから、理解しようと努めないでいい。 でも「ことをとらばうべからず」の箇所とかは、ずっとわかってなかった。これはむずかしかった。いや簡単すぎてむずかしい。小林秀雄の言うには、美といふものは、解釈を拒絶する。魂なんてものになると、ウィトゲンシュタインが言うには「語りえぬもの」。ことをとらば。言葉による説明を得ると、得られない。皆、花よりぞ、木の実となる。 詩は詩であり、解説は常に解釈に縛り付けてしまうものだが、あまたある解釈の片鱗として述べるなら、この部分は、説明や解釈を取り払っても神はおわすといふこと。人類の科学にただ一つ創造できないものは0からの生命。原子以前に素粒子がある。そこからはじめないといけなくなってしまう。 |
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レスピーギ 組曲「ブラジルの印象」 |