音が生きている!これがWRアンプです! 基本から考え直した音楽のためのパワーアンプ誕生。 デジタル時代に最適な1台。 ”WRP−α1”はAudioSpiceブランドでお馴染みのクエスト・アメリカ社とのコラボレーションによって、なお、一層すばらしい音質となりました!(2004.01改良型) WRP−α1MKU(2004.01改良型)
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相当よかった。 クラフトメードらしい音。疲れない、の一言に尽きる。 数ワットしか入力できないスピーカーをはじめ繋いだ。2Wでけっこうでかい音量になる。そのスピーカーは弱いところがあって音もビンテージな鳴り方するけど聴きやすかった。 僕が使ってるのがウイアコS-1なので2WAYをつないでくれた。 ロジャーズ LS5/9classic(定価50万円⇒中古25万円) これはスペンドールと区別つきにくかった。あのように、メリハリのない自然な弦楽の存在感、雰囲気をもっているタイプ。ブリティッシュスピーカー。ウイーンアコースティックは甘い音色で、輪郭をまとめたい意識があるような現代SPなのでタイプが違う。このLS5/9には、東京文化会館に前々日に行っていたというのもあるけどホールがスピーカーにフラクタルになって出てくるような心地を受けた。雲全体は大きいけど一部をもぎ取ってきても雲の形をしている。 今やBBCモニターシリーズの貴重な遺産だろう。というかこれを店の人は聞かせたかったんだろう。 次はVictorのSX-WD8(定価10万円)[URL] 木の振動板で響きに温かみはあるけどウエストリバーがもともとふんわかしているのでスケールダウンしただけのように感じた。解像度はそれほどでもない感じ。ウエストリバーはメタルコーンより、顕微鏡でみたらニューロンの繋がりみたいなパルプコーンとか、繊細で暖かい音をかもすユニットのほうがいいかもね。 WRP-α1MkIIは目を引くところがないけどとてもそのままというか、狙いがないというか、素な音だった。ずっと聴いていて疲れない。粒子は細やかではなく滑らかではなく画素数でいったら131万画素ぐらい。でもそれぞれの画素が自然精神で生きている。 パーツは最高にいいものを使っているらしく外装にはお金をかけてないけど質がいい。およそ個性というものがないけど。プリなしで鳴らせるというのもすごかった。プリ使えばもっと色気出せるね。値引きはしない。高い定価で安くするのではなくこれがもとの値段なので引かれないとのこと。注文を受けてから2週間から一カ月ぐらいで手元に届く。出荷数は少ないみたい。プリメインのWRI-β3はわりと出るけど月に一桁のよう。 WRP-α1パワーアンプは25万だけど、これもいい。グリーグのピアノ協奏曲を最後まで聴き終えたのだけどホールで演奏し終えたあとみたいな感覚でいた。ノニジュースやヤシの実ジュースを飲んだあとのように、自然に体があったまっていた。LS5/9と同様、生々しいというわけでなく、ホールのフラクタルとしてのものだった。ROTELは最高にうまくチューニングした感性に効く音だけど、ウエストリバーは企業的ではなくクラフトメードで、作られていない感が自然にある。素材で出してる。 |
帰りの電車でも響いていた自然な音。機械離れした音。 言葉はいつでもあからさますぎて、大切な光をすべて消してしまう。言葉にならないものは、「言葉にならないもの」と書くだけで言葉になってしまう気がする・・ それは本当にやりたいことか それが本当に欲しいのか 本当にそれでなければだめなのか。 本当にそれを聴きたいのか それを本当に撮りたいのか 本当にそれを食べたいのか 本当に吸いたいのか。 本当にそれが言いたいことなのか 本当に好きなのか、それは本当に忌むべきことなのか。 そう自問自答するとなにもなくなっていくときがある。 ROTELはそんな哲学を感じさせる側で、実際なにも残ってないのはウエストリバーだった。 ROTELはオーディオとしての本質を穿つサウンド。全体的に理念的で、徹底したシンプルな回路でピュア。ミッドファイながら解像は比較的しっかりしている。ウエストリバーはここの部分をはっきりと聞き取りたいという種類の欲求には多くは応えないが、どんなスピーカーでも同じように体裁ない音で鳴る。地味に鳴る。本当に魅了させるものがない。音場が広いわけでもないし値段の割に解像度も低いかな。解像度とは原音をインフィニティとした場合のゲージ(目やす)だけど。ウエストリバーはインフィニティをフラクタルとしている音なので、解像度というものは(低いが)気にする問題ではなくなる。 プレーヤーはAccuphaseのDP67か何かだった。自分は長時間リスニングで疲れるんだけど、デジタルの再生機だからというわけではなく、アンプのほうが原因の多くを占めるのかなと聞いたら「たぶんそう」だと答えた。ウエストリバーは解像度は高くない(感じない)けど現代のハイレゾアンプのようにハイあがりなところもない。自分の使ってるものはAU-α907XRでそれは反対に海洋深層水のような自分好みの音色なんだけど疲れる音なんだ。 プリメインWRP-β3のほうはほどよい減り張りがあって音の輪郭もつややかだった。やや結晶的サウンドで中低域などスカスカした感はあるが企業のプリメインのような楽しさがある。低域などにおけるふんわりしたものの厚みはWRP-α1のほうがかなりある。ウエストリバーらしさがあると思う。 |