高校の頃NHKの番組で見たけれど、西欧のどこかのホールでは壷を壁面の裏にずらーっと設置してある。ボストン交響楽団の小澤征爾が解説していたのでアメリカかな。その壺はたしか埋められていたが、壺には音を浄める効果があるようだ。一旦音が壺の中に入り、音が醸成されて外に出る。形とか大きさで音響が変わってきそう。東京芸術劇場でも椅子の下に穴が空いていて、見てみたら空洞で繋がっている。そこからも音が出ている。ただの空調システムかな。東京芸術劇場の音がリッチなのはここにも理由があったりして。 ちなみにこの三階席は音源から2.2秒のようで、ここでは結構、音は靄化してる。でも元が美しいから浸れる。音量は落ちるので台詞など聞き取りにくい場合もあると思うけど僕はこの安いシートの音もすき。天国調っていうのかな。 |