AUDIO FESTA 試聴記録 ・・・同じくスキャンスピーク製のユニットでもTAOCとSONYでここまで音が違う




Youtubeにもうpしてある。うまく再生できない場合はどうぞ
SONY SS-NA5ES ユニット事情.wmv



SONY SS-NA5ES このESって感じの外観がいい

このウーファーはスキャンスピーク製で
何度もSONY用に試作品を作っていただいて
No.34にしてやっと完成したもの
この写真は試作品のもので実物は若干違うらしい

なぜスキャンスピーク製かというと特にこだわりがあるわけではなく
こちらのエンジニアの要求にどこまで応えてくれるかで選んだらしい
ソニーはテレビやVAIOなどに搭載する小型で安く性能のいいユニットはたくさん作ってるけど
オーディオ用のスピーカーユニットとなると工場のラインとか全部違うので
逆にコストが上がってしまうので外のメーカーに作ってもらったとのこと

SONY make. berieve

SS-GR1をまだ大切にリファレンス機で置いてある千種駅前のオーディオ店に伺ったところ
ソニーは面白い会社で、スピーカーは設計者と職人さんに好きなように作らせているらしい
その姿勢については今冬のステレオサウンド(No.181)でもアプローズされていたが
SS-GR1時代から変わらぬ体質を保っている事を知って僕はすこし感動した
オーディオ製品は家電の中では遊びに含まれていて、どちらかというとメーカーは赤字じゃないかとの事
そのような収益に関係のない分野でも伝統を守っていけるあたりがすごいし有り難い事だと思った

ARシリーズとESシリーズの前面パネルはピアノ工場で一枚一枚丹念に仕上げられているが
SS-AR1とSS-AR2は師匠が、SS-NA2ESとSS-NA5ESは弟子の人が作っているようだ
そんな職人さんたちの人間関係もいい
筐体の内側にリブ?を設ける際も職人さんが聴診器を当てて「ここだ!」と位置を決めていく
聴診器を使ってるってのが・・・なんかいい




SS-NA5ES(2WAY)とSS-NA2ES(トールボーイ)
SS-NA2ESとSS-NA5ES
SS-NA5ES・・・260000円(Pair)
SS-NA2ES・・・380000円(Pair)

SS-NA5ESとSS-NA2ESは世界戦略モデルで
生産台数を上げてコストダウンを計ってるらしい
世界に市場をもつソニーだからこそ出来る事のようだ
この二機種は共通した音を備えているが各々に持ち味がある
2WAYのSS-NA5ESだと低音が欲求不満になるところ
トールボーイのSS-NA2ESだとその心地よい音色の低音が出てくる
かといって2WAYのSS-NA5ESが見劣りするわけではなく
最高の2WAY機を作ろうとして専用ウーファーをNo.34まで作らせて
2WAYとしての一つの至高の境地に達してる音だというのがわかる
その音は変わらず緻密な空気を感じさせるし音離れがすごい
音に足の生えた広がり空間と言えよう
日本ではプレミアムモデルの2WAYが売れるらしいが
これは最も普通のモデルで最も日本的な音になる
良い意味でオーディオ離れする製品


たゆたってる=漂ってる。空気が濃密。
SS-NA2ESの録音
空気が濃密にたゆたってる肌合いのいい音だけど
DYNAUDIOよりは音像が引き締まっているし
日本らしい清楚な音なので
録音はちょっと難しい (・-・)



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