Nikon COOLPIX E995

操作性悪そうで悪くなく独創性があるのに壊れないし絵作りには闊達さがあった。 いろいろな場所で高く評価されていた。しかしそのまま図に乗るのがこのデジカメ。それだけ自信に溢れているということである。 500ｇもあるしグリップが大きくてポケットには入らないけれどバッグにざっくばらんに入れておいても平気で、高級なはずなのにぞんざいな扱いができる。塗装により偽装された傷つきやすい本性とは違う。 撮影しようとＯＮにしたらレンズがグルグル音を立て休みなく続くフルタイムＡＦ。 液晶はそれほどきれいではないので分かり辛いときあるけど操作感は緻密に計算されていて使いやすい。僕についてこい、という迷いのない確信的な態度。 独特な色再現するときが多い。自分のいく道に引き込むような絵作りをする。空の色はもう少し淡くしたいのにこの場面は油絵調がよろしいとのこと。伸び伸びした色ながら捏造でない青の深さよ・・・ ホワイトバランスは毎回調子かわる。自分についてこいというわりにユーザーにおかまいなしな自由さ加減。

新しいもの好きでモデルチェンジが激しく欲望が近代的に肥大し続けるデジカメというジャンルのなかで、相対的に使い古して味が出るカメラ。