「千と千尋の」の世界観
- 1 名前:じ :2001/08/22(水) 02:51
- 今日この映画を見てきました。
民族・神話の観点から語りましょう。
ネタバレはありということで。
- 2 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 10:02
- あ、いいですね。
実は待ってました(^^;)
自分の意見より皆様の意見が聞きたいです。
参考になるので・・・
- 3 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 10:04
- ねじ式
- 4 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 10:07
- ねじ式は民族・神話じゃないと思うけど・・・
- 5 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 10:11
- とりあえずキネ旬ムックにかいてあったけど
八百万の神様をお風呂でもてなすというのは実際にある風習だそうで・・
どこの地方だったか忘れました。
- 6 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 11:24
- 長野の霜月祭あたりかな?
- 7 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 14:57
- 川の神様=竜神 は定番ですね。
- 8 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 16:30
- オシラサマが大根なのは何故に……?
- 9 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 17:47
- 白いから?
- 10 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:09
- ラストの振り向くな、ってのはイザナギイザナミとか、ギリシャ神話とか、聖書とか、いろいろあるね。
- 11 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:12
- >>10
振り向くと元の世界に引き戻されるんですよね。
千尋も振り返ったら帰れなくなっていたのかな?
- 12 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:12
- 町並が色街っぽかった。
斎藤真一の絵画を思い出した。(ごぜは出てこなかったが)
あの「湯屋」の建物も、風呂屋でもあり女郎屋(豪華なほうね)
風でもありで楽しかった。
おシラ様やオオトリ様については、イマジネーションの産物という
気がする。(ああいうカミサマは寡聞にして知らない)
- 13 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:13
- 「the art of千と千尋」で 監督のイメージボードでは
オシラサマの垂れ乳みたいなのは 大根みたいに見える
観た時 あーだから大根の神様なのか と思うたり
- 14 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:16
- >>8 そういう設定だから(爆
- 15 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:18
- >>13
パンフレットにも確か大根の神様って書いてありましたよ。
オシラサマって名前のイメージから大根にしたのかもしれませんね。
オシラサマは東北の方の神様ですが。
- 16 名前:▼神の嫁△ :2001/08/22(水) 18:37
- ハクの本名、ニギハヤミ・コハクヌシは、
ニギハヤヒ(物部祖神)を少し意識しているらしいです。
前作「もののけ姫」でも、
主人公アシタカ彦は長脛彦が名前の由来になっています。
(板違いじゃ無いですよね?)
- 17 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 18:41
- >>12
オオトリさまは鳳凰(おおとり)あたりからオトをもらってるのかも。
- 18 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 19:03
- http://www.geocities.co.jp/HeartLand/3489/chihiro.html
こんなところもある。他版でがいしゅつだが。
- 19 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 19:13
- >>18
最近千尋スレ見はじめたのでこのHPははじめて知りました。
>その彼女が同じく異物である「顔無し」を招く
>(家人の招きが無ければ陣の中には入れない)のは面白い。
>そのことで彼女は、後の「神の嫁」となる権利を得ているのだ。
この辺自分の感じたことがそのままでなんか嬉しい。
- 20 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 19:28
- >>18
エンガチョの穢れ封じについては書いてなかったなぁ
- 21 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 19:33
- 自分のコピぺ
646 名前:名無シネマさん 投稿日:2001/08/21(火) 08:00
>>643
マレビトと云うのは個人的には客人神(まろうどがみ)
と解釈してます。(サンカなどの漂泊する民を指す事も有ります)
海の向こうなどから来た神様(異邦人)は、
時に優れた文化をもたらしたりしますが、
同時に戦乱をもたらしたりもします。
カオナシは気前の良い客から、
狂暴な珍入者へと変わって行くので、
マレビト的とも云えますね。
▼なんだか、曖昧な知識で書いているので、
ガシガシ突っ込んで下さいませ。
- 22 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 19:37
- >>18
この辺はそうかも。
釜爺は、千がタタリを踏み潰したことで受けた穢れを落とす(*2)。
2:エンガチョ切。親指を立てて首に当て、→、↓と言う作法もある。括弧笑い括弧閉じる。
- 23 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 20:43
- 「名前を取り上げられる」っていう伝承はどこかにありますか?
知ってたら教えてください。
- 24 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 20:47
- >>23
コミックの陰陽師には取り合えず、出て来たけど・・・
陰陽道関連でどうだろう?
- 25 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 21:17
- >>23
中世以前に、そう言った明確な自我意識は芽生えていないものと思われ。
- 26 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 21:27
- >>23
ちょっと違ってるかもしれないが、東洋において名前は大切なもの。
中国では、本名を呼ぶのは失礼とされ、字を呼ばせてたし、西遊記でも、
名前を呼ばれて、答えるとひょうたんに吸い込まれる。
日本においても「大工と鬼六」の伝説もあり、古事記にも方術比べに
まけて、僧侶が自分の法名を清明に与えたりしてますね。
- 27 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 21:27
- 「名前」の交換こそが、
「情報」の始まり。
洋の東西を問わず、それに近い価値観は有ったと思う。
- 28 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 21:39
- >>24
陰陽道も元は中国の道教あたりから派生したものなので
やはり出自は中国でしょうねぇ。
古事記や神道関連では何かあったかな?<名前
- 29 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 21:43
- >>23
西洋にも「ランペル・スティルツ・キン」と言う民話がある。
名前を当てられたら負け、と言う話。
- 30 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 22:22
- 名前に対する思い入れに付いては東洋のの方が圧倒的に強い。
歴史をみれば、明らかで日本史に関して言えば、それが天皇の
歴史であるにも拘わらず、天皇の名前が一切出てこない。
中国の歴史でもそれは同様で、創業者の名前は出てくるが、
それ以降の皇帝は、みなおくりなで表記されている。
西洋では、エドワード、ジョン、エリザベス・・・
上司を平気でファーストネームで呼んじゃうアメリカに至っては
なんら拘りはなさそうですね。
所で、最近上海生まれの中国人と一緒に仕事したんだけど、
彼、字も持っているそうです。
- 31 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 22:32
- >>23です。さすがにここの人は濃いですね。ありがとうございます。
東洋では「名前」の魔術性と言うのは普遍的な考え方みたいですね。
そういや日本も「言霊の幸う国」ですね。
- 32 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 22:35
- 真名(本当の名前)と仮名(通り名)という発想は言霊信仰に基づいてます。
西洋に言霊信仰があるのかどうかわからないけど
東洋では根強いですよね。
- 33 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 22:59
- 汚い存在が実は素晴らしい高貴な方だったって展開は、やはり民話や伝承に由来
してるのでしょうか?
- 34 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:00
- >>33
オクサレ様のことです。
- 35 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:10
- >>33 仏教にそう言う話がある、と映画板かアニメ板で出てた。
- 36 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:10
- >>33
俺の知ってる限りだと「世界の民話」全集最終巻(24)に簡単な解説が載ってた。
「昔話の基礎研究」の方が判りやすいかも。
- 37 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:16
- >>35
仏教説話ですね。民間の伝承を取り込んだ結果生まれたお話の中に
そんなのがあった気が、、、
- 38 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:23
- >>20
エンガチョについては、高千穂遥が色々書いてる。
ttp://www.takachiho-haruka.com/nikki/nikki.htm
の7月31日。
- 39 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:41
- エンガチョって、差別問題に絡むんで児童向けのテレビ・アニメでは絶対に出せ
ないって聞いたことがあるよ。
- 40 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:44
- >>39 ヘタするとすぐいじめにつながるからね。
漏れもリアル消防の頃、そういうことしてたな。
今になって考えると、立派ないじめだった。
- 41 名前:天之御名無主 :2001/08/22(水) 23:50
- 確かにそれはある。
言葉狩りと同じように使えなくなってしまったものがたくさん・・・
「エンガチョ切〜った」って最近の子はどれくらい知ってるんだろう。
子供の頃いた所では自分の周りに足で円を書いてそれを切ってたなぁ。
指でやるやり方ははじめてみた。
- 42 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:02
- >>33
あーっ、これに付いては洋の東西を問わずたくさん在りますね。
グリムなんかのキスすると王子様に返信するカエル。
実はこれ、別バージョンも在って、キスを迫られて切れた女の子が、
カエルを壁に叩き付けちゃう。それでもちゃんと王子様になって、
何を気に入ったのか王子様その女のこと結婚しちゃう(僕ならごめんだね)。
で、日本では越後のちりめん問屋のご隠居=天下の副将軍はちょっと違うか。
- 43 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:13
- 勿論
×返信
○変身
- 44 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:14
- カエルを叩き付けるバージョンしか知らなかった。
子供心になんで「好きな人にたたきつけられたら魔法がとける」のか不思議だった。
「美女と野獣」もその手のバージョンかな。
童話や昔話には末っ子におハチが回ってくるが、
その割のあわない状況を克服すると実はすばらしいことが・・という定石があるそうです。
千尋も油屋のヒエラルキーの最下層という状況で
誰もが嫌がるオクサレ様のもてなしを押し付けられるが実は・・という展開ですね。
- 45 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:35
- >>44
それじゃあ、FFシリーズでトードの呪いが乙女のキッスで直る理由がわからなかったのでは?
仏典ではそうやってやってくる病人や乞食は、仏が身を隠してその人の信心を試す、
というのが定石ですね。
- 46 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:36
- >>35-37
>>42
>>44
情報サンクス。みんな、やっぱり詳しいね。
- 47 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:37
- >33
「貴種流離」というやつですね。
桃太郎や浦島太郎もそう。
- 48 名前:しょしんしゃ :2001/08/23(木) 00:41
- ハクの正体について。
映画を見ていて水が関係していることが作品途中でわかるでしょ。
(水のイメージや竜神なんかによってね)
実はハクは名前は付けられたが、
生まれる前に死んでしまった千尋の兄じゃないかと思った。
つまり「水子」ね。
自分の「存在=名前」を思い出してほしい・・・、て感じ。
水子に付いては全然知らないのよ。
水子って「水」と関係するのかねぇ?
水子は神って言うより霊になっちゃうのかなあ。
霊は「千と千尋の・・・」では違う感じだよね。
ま、川の神様って後で分かって納得したけどね。
- 49 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:50
- >>48
水子と神は違うけど、
不完全に産まれた子を流して
それが蛭子(戎様)になったというのは日本神話にある。
しかしこの板の名無しさんすごいね。宇宙根本神か。
- 50 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 00:53
- この映画、セクシャルなイメージが溢れてるね。
ま、そう読むかどうかだが。
そういう意味では物語の寓意性に満ちている作品だと思う。
- 51 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 01:02
- >>45
>それじゃあ、FFシリーズでトードの呪いが乙女のキッスで直る理由がわからなかったのでは?
はっ! 言われてみればそうです。
カエルになぜ乙女のキッスなのかわかりませんでした!
まぁキッスで目がさめるスリーピングビューティとか居るしそれ系の威力かと
ぼんやり思ってました・・・・
なるほど、今はじめてわかった(うろこ、ぽろり)
- 52 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 01:02
- >>50
やっぱりそうだったか!
俺は見ていて妙にいやらしさを感じた。
そのうち千尋までいやらしく見えてきたよ。
そのケはないのに・・・鬱。
- 53 名前:不動明王 :2001/08/23(木) 01:24
- この映画は近年の宮崎アニメの最高傑作といえよう。
悪人の存在しない映画。ラストでの感動のシーン。ああ。俺は宮崎駿をまた好きになった。
- 54 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 03:31
- 名前を奪われるのは
宮崎の愛読書「ゲド戦記」からだと思われ。
更にソ連のアニメ「雪の女王」(これも宮崎が好き)には
川に靴を流すシーンや傷ついた親友のために
雪の女王に会いに行く少女などが出てきます。
自作のパロディも多かったし正に集大成ですね。これは。
パクリと言われると宮崎も辛いでしょうが。
- 55 名前:桃の毛 :2001/08/23(木) 04:04
- えと、
一つ疑問なんですが、
人の心がすり鉢状であるとして、
(電車が沼の底からまだ先に進んで行くところからそのまま乗ると
終着点は心の表面、つまり元々湯屋があった次元まで戻る)
婆の心に入って行く旅を
電車に乗ってもう一人の婆に会いに行くこととするなら、
心の中にいるもう一人の婆は
何故六個目の駅に住んでいるのでしょう?
心を階層化する作業は何かの神話に基づくものなのでしょうか。
聞いてばかりで申し訳ありません。
- 56 名前:▽41▲ :2001/08/23(木) 05:51
- >>55
心を階層化する作業は何かの神話に基づくものなのでしょうか。
仏教の唯識論だとたしか9つだったと思う。
うろ覚えなので調べて来ます。
後、映画の中でも、
「四の五の言わずに・・・」とか
「雨に紛れてロク(六)でも無いモノが入り込んだね」
等、数字が関係するセリフが結構出てきますね。
関係無い(?)ケド、六〇星はユ〇ヤだよね。
湯婆婆・・・油屋・・・
- 57 名前:▽123▲ :2001/08/23(木) 06:05
- 少しずれますが、
コピぺしておきます。
「私の親鸞入門 」の<八識について>での説明を引用します。
「後生の一大事をひきおこす真実の自己、悪因悪果で地獄行きの自己とは、
どこにあるのでしょうか。世間常識からすると西洋の影響でしょうか、
目耳鼻舌膚の五感と知性を重視するようです。しかし、仏教では五感を
判断する心を前五識といい、第六感を意識、更にその底に執着する心
末那識を考え、その奥に我々の本心で無始から因縁因果の業を蔵してきた
永遠の生命の流れ阿頼耶識(アラヤ識)を言います。常識で潜在意識、
精神分析で無意識、心理学で深層心理と呼ばれているものに相当するでしょう。」
自業自得の道理で地獄に堕在するのは、
永遠の生命の流れ阿頼耶識(アラヤ識)=[下の心]のことです。
この業が不滅であり実在なのです。
▼個人的には6個目の駅は、
阿頼耶識(アラヤ識)に該当すると思います。
・・・ペルソナ(女神異聞録の)が頭をよぎります。
- 58 名前:桃の毛 :2001/08/23(木) 08:47
- 今思いついたんですけど、
季節、時間とか関係してないですかね。
たとえば、時計では6時が真中を指す。
真中と云う意味で六と云う数字が使われる事は
無いですか?
- 59 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 09:04
- >>21
マレビトっつーと折口だよね?みなさんはどんな本で知りました?
- 60 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 09:19
- >>59
諸星大二郎の「妖怪ハンター」だったかな?(笑)<マレビト
- 61 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 09:27
- >>60
んや、始まりは俺もそうだったよ。あれは名作
- 62 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 09:35
- この板は諸星読者の比率高いんだろうなぁ。
最初に読んだとき衝撃だった。
んで自分がこっち方面に興味があるのに気づいたのも諸星のおかげでした。
千と千尋には関係ない話題だけど「妖怪ハンター」ぐらい読んでおくと
予備知識が身について面白いかもね。
- 63 名前:▽123▲ :2001/08/23(木) 10:16
- >>58
>真中と云う意味で六と云う数字が使われる事は
>無いですか?
ソレ有りそうですね。
方位磁石の「S」を鏡に映して、
90度傾けると「N」になるんですよね。
ちなみに「海原電鉄」はあの世界を一周しているそうですよ。
- 64 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:26
- 「海原電鉄」が世界を一周していて駅が全部で12あるんだとしたら
6つ目の駅=一番遠い駅=油屋、湯婆婆とは正反対の場所=銭婆の家 となって面白いですね。
- 65 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:31
- >>56
「ろくでなし」は六ではなく、陸です(碌は当て字)
平らで、真っ当なという意味です。掛詞にもなりませんね。
- 66 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:37
- また映画板からコピぺ
89 名前:名無シネマさん 投稿日:2001/08/23(木) 08:31
ハクって竜の時、4本爪になっているけど、
指1本、何処に消えてんだろう?
・・・さすがに5本爪の竜はマズ過ぎるが・・・
▼中国への政治的な配慮でしょうか?
- 67 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:38
- >>58
>真中と云う意味で六と云う数字が使われる事は
、、、聞いたこと無いですね。
物語としては沼の底は「世の果て」なので、そこが中心になってしまっては
おかしいですね。
- 68 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:40
- >>67
取り合えず東洋だと「5」にあたると考えるのが妥当では?
(八卦とかのね)
- 69 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:43
- あれ、でも
「壱、弐、参、肆、伍、陸・・・」で陸=六じゃなかったっけ?
数字の6でいいような気が・・・
- 70 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:45
- >>66
五本爪の竜は皇帝だけに許される意匠というか皇帝の象徴でしょ?
ハクはただの川の神なんだから四本爪はあたりまえだと思うんだけど。
- 71 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:48
- >>69
それは明治になってからの当て字では?
公文書なんかでの書き換えを避けるための。
- 72 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 10:52
- まぁ現代では六=陸なんだからいいんじゃないの?
- 73 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:36
- >>67
>物語としては沼の底は「世の果て」なので、
6つ目の駅がこの世の果てで、海原鉄道が世界を一周してるんだったら
やっぱり駅は12だったりするのか?
- 74 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:37
- 海原電鉄が世界一周ってのを聞いたことが無いんだが、
どこで出てた話なんすか?
- 75 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:41
- >>74 インタビューのなかで、監督がそういうことを言ってたよ。
そのインタビューはパンフに載ってたはず。
- 76 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:42
- それは▽123▲さんに聞いてみたい。
THE ART OFにでも書いてあったのかなぁ?
- 77 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:43
- >>73
世界一周で12個じゃぁ駅少なすぎるだろ(藁
- 78 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:47
- いまパンフみなおしてみたけど、インタビューでは書いてなかったと思う。
ていうかはぐらかしてあった。
>そんなことはどうでも説明できます。
>コジツケることは得意ですから。
>でもこの映画では説明はしてません。千尋は関心を持たないですから。
>千尋にとって、6つ目の駅へ行くということが大切なんです。
- 79 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:48
- >73
それなら6つ目の駅で「世の果て」にたどり着くのも変だ〜!
- 80 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 11:51
- >>79
(もしほんとに)一周してるんなら、真中も端も無いだろうに。
- 81 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:09
- ないはずですよね。
でも6つめの駅がこの世の果てらしいから、どうなってるんだろう?
- 82 名前:▽123▲ :2001/08/23(木) 12:13
- >>76
ロマンアルバムに書いてあります。
・・・THE ART OFは明日買えるかな?
- 83 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:29
- >>80
>(もしほんとに)一周してるんなら、真中も端も無いだろうに。
山手線はどうなんですか?
池袋?大崎?
- 84 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:29
- >>82
116ページのこれかな?
「側を通っていた電車は、最近は帰ってこない
グルーっと回って三年後ぐらいに帰ってくるのか、
三日くらいで戻ってくるのかもよくわからない」
これを読む分には、どちらでも良い(どっちでもない)
と読めるんですが。
- 85 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:31
- 3べん廻ってONEと言う・・・意味分かる?
- 86 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:39
- >>83 そういう質問は鉄板でしたら?
- 87 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:45
- >>59
調べて見たら、初出は折口信夫「国文学の発生」みたいですね。
沖縄の八重山諸島の神々が着想だとか。
弟子の岡正雄がその後を継いで「異人論」を書いてます。
この辺りが柱になる部分みたいでした。
>>21さんの
サンカなどの漂泊する民を指す事も有ります
と言うのは見つからなかったので、詳しく教えていただけるとありがたし。
- 88 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 12:52
- >>84
私もそこ読み直してみたんですが
あくまでも仮定の話として語ってあると思いました。
「ぐるっとまわって帰ってくるのかもしれないよ」っていう。
- 89 名前: :2001/08/23(木) 13:12
- “6”はキリスト教的には、不完全を表しすと下記のHPに書いてあるけど
http://www5.ocn.ne.jp/~jiten/learning/learning_03.htm
- 90 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 13:16
- >87
「サンカ」のなにが知りたいのかよくわからないけど
googleで「サンカ」を調べたらたくさんでてきますので
どこかに書いてあるんじゃないかな?
(要らないものもたくさんでてくるけど)
- 91 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 13:23
- >>90
サンカを扱うってぇと柳田の方にいっちゃうんだよなー。
折口民俗学でサンカに触れてる作品を知りたいんだが、、、
(不勉強スマソ)
- 92 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 13:29
- 桃の毛もとい「もののけ姫」のサンて、
サンカから来てるんですね。
(別スレで見かけました)
- 93 名前:桃の毛 :2001/08/23(木) 13:41
- うーん。
層の旅だとすると、
出発点 表層 (他人に見せる自分、油屋)
一駅目 第二層(沼原だったっけ?)
二駅目 第三層(不明)
三駅目 第四層(不明)
四駅目 第五層(不明)
五駅目 第六層(不明)
六駅目 中心点(沼の底 語弊があるけど本当の心)
七駅目 第六層
八駅目 第五層
九駅目 第四層
十駅目 第三層
十一駅目 第二層
十二駅目 表層
合計12回止まって
最後のところが表層。こう考えると時計と同じ。
最終的に表層(婆様の対人向け自分)
に戻ってくると考えれば納得。
しかし、あの世界が住人にとっては三次元だから
戻ってくると言えば、戻ってくるし、そうでないとも言える。
って云う風に考えたんですが。
で、あの婆様の深層心理に入れる切符を持っていたということは、
釜戸の守である蜘蛛のジサマ(釜爺)は、
今でこそ行く機会を失ったが、
その昔は婆様と深い関係にあったと考えられるのかな。
魔法使い、鳥と蜘蛛の関係?
探してみようかな。
- 94 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 13:50
- >>91
なるほど、マレビト=サンカ説の根拠を知りたいわけですね。
そういわれれば師匠が封印してしまった(?)サンカ研究を
折口信夫がマレビトとどうつなげたのか気になるかも・・・
(ただ単に後世の研究かがくっつけただけかもだけど)
- 95 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 13:53
- >>93
旅のシーンの主題が「自分の発見」なのは当たりだけど、
駅と符合させると言うアイディアは無理があるね。
(スマンが、時計に対応させようとしてる所にいたっては、
電波にしか思えない)
- 96 名前:▽123▲ :2001/08/23(木) 14:04
- >>93
駅の事ですが、沼原の次は北沼です、
多分3〜4駅目辺りですね。
後、沼の底駅では、
時計の針が消失しています。
あの世界の入り口も時計台ですね。
(この辺はビューティフルドリーマーを連想しますね)
>魔法使い、鳥と蜘蛛の関係?
「クラバート」で鳥と魔法使いの関連は有りますね。
(蜘蛛はまだラインが繋がりません)
>で、あの婆様の深層心理に入れる切符を持っていたということは、
>釜戸の守である蜘蛛のジサマ(釜爺)は、
>今でこそ行く機会を失ったが、
>その昔は婆様と深い関係にあったと考えられるのかな。
双子の魔女の姉妹なので、
その昔、横恋慕した説が映画板で出ていました。
- 97 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 14:46
- >>94
代わりに「神の嫁」情報。
神に仕えて聖なる生涯をつらぬく「神の嫁」に関する本はずばり
「神の嫁」と言うのがありますが、こちらは未完。
これを引き継いで書かれた「死者の書」(小説)と言うのが底本
みたいです。勿論折口信夫。
中公文庫の全集しかないのかなぁ。読んでみてぇ。
- 98 名前:▽123▲ :2001/08/23(木) 15:01
- 探し物の途中ですが・・・
「錬金術 蜘蛛」でサーチかけてみました。
http://www.valdes.titech.ac.jp/~shogo/jung5(S).html
(板違いになって来たな・・・)
- 99 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 15:05
- 「千と千尋の」の世界観 を掘り下げるための知識なんだから
そうそう板違いでもないと思う。
- 100 名前:▽123▲ :2001/08/23(木) 15:23
- 「錬金術 蜘蛛 魔女」でサーチをかけたページからのコピぺです。
「千と千尋〜」に出て来るタームは、
「」で括っておきました。
バエル 東の軍勢を率いる地獄の最初の君主。猫、「ヒキガエル」、人
間の頭を持つ「蜘蛛」の姿で現われ、ありとあらゆる知識を授
けどんな欲求をも満たすことができる。
ハグ 「皺だらけの顔に長い鼻」、「鋭く尖った爪」、曲がった腰。「イモ
リの黒焼き」にコウモリの羽根、「ガマガエルの油」。ハグたち
はそんな気持ちの悪い代物をもとに、恐るべき毒薬から惚
れ薬までのさまざまな魔法の薬品を作ることが出来る。
またハグたちは「変身術」や「呪い」などさまざまな黒魔術の知識
を備えている。
▼そろそろ休憩(w
- 101 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 16:29
- >>5
>八百万の神様をお風呂でもてなすというのは実際にある風習だそうで・・
>どこの地方だったか忘れました
に関して。静岡県地方の花祭(民俗芸能)で、新鮮な清められた水で特製の釜に水を
張り、神聖な火でお湯をわかす祭りがあります。さまざまな舞いや祓い清めの儀式が
行われ、神を迎え、悪霊を祓い除け、無病息災、五穀豊穣、村中繁栄を願うとされて
います。最後には祭りの参加者全員がびしょぬれになり、濡れた方が丈夫になるとか。
- 102 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 16:45
- >>101
神送りの儀式はどんな祭りにもつき物だけど、温泉で、ってのは
珍しいっすね。
それにしても
>最後には祭りの参加者全員がびしょぬれになり、
、、、はっ、俺は今何を考えていたのだ?いかんいかん。
俺はけがれているぅう!
- 103 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 17:04
- >>102
水のイメージとしてはあながち間違いではないのかも。
映画でも水で表されるシーンは重要かと。
- 104 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 19:14
- >>100
オカルト版の方がふさわしそうだね。
- 105 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 19:48
- マレビト(客人)ってのは海から来る客人なんじゃないっけ、確か。
俗説では山の神を迎えに来ると言う。
閉鎖的な山間の村で血が濃くならないために客人が歓迎されたんだよね。
(そう言えば関係ないが柏木ハルコの「花園メリーゴーランド」はそう言う話だなぁ)
それで確かマレビトは水、水神(龍神)のイメージだったと思う。
- 106 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 20:36
- >>104
本編、見てる?
- 107 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 20:43
- >>106
本気か?
- 108 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 20:49
- ところで千尋が湯屋にいたのが3日、現実でも3日経過してたらしいのですが
(ソースを知らないので自分で確認しようがないんですが)
なんか違和感がありませんか?
こういう異界訪問って
あちらの世界とこちらの世界で時間の流れが違うのが定石じゃないんでしょうか?
- 109 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 20:56
- >>100
これは、ちょっと無理があるような気がするよ。なんとなくだけど。
んで、鳥と蜘蛛の関係で一般的なのは、捕食関係(藁
確かに、婆様の使い魔は鳥だけど、それを持って婆様の本体を
鳥と決めるのにはちょっと賛成しかね。
- 110 名前:sage :2001/08/23(木) 21:35
- >>38
>つまり観客が蛙の仕事と聞いて思い浮かべるのは、その青蛙のことになる。
>その意味を考え、一文を記した。映画の中で示されていない情報を持ちだして問われても、
>白紙状態で見ている観客を想定しているわたしには考察のしようがない。
関係無い話題だけどこの人、他の男キャラが蛙に見えなかったんだろうか・・・
- 111 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 21:45
- >>110
蛙が被差別者の象徴と言うのは彼の脳内妄想だと思うなぁ。
そう言う事例を聞いた事が無いんだが。
>他の男キャラが蛙に見えなかったんだろうか・
この突っ込みに関してはまったく同意。彼の読解力が疑われる。
- 112 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 22:03
- >>110-111
まぁ本人もあの解釈は失敗したと思ってるだろうから
そっとしておいてやれ(藁
- 113 名前:天之御名無主 :2001/08/23(木) 22:36
- ところで、あの油屋なんだけど、所謂べんがらってやつだよね。
以前、廓の跡なんかで小規模なのは見たこと在るけど、あれは
見事だったなぁ。
もしかして、どっかモデルでも在るのかと思ってクレジット
じーーーっと見てたら、何気に草津温泉の文字が・・・。
ほんとに在るなら行きテーなー。
- 114 名前:▼123△ :2001/08/24(金) 07:16
- >>109
>これは、ちょっと無理があるような気がするよ。なんとなくだけど。
100のレスは単に探し物の途中で見付けた、
ページをコピぺしただけですから(w
でも「ハグ」って名前とか「魔女」とか、
通底する何かを感じる訳です。
後、板違いだと思ったから、
>▼そろそろ休憩(w
って書いて、それ以上先に進むのを止めたんですけど
・・・「民俗・神話学」の板の雰囲気を悪くしているようでしたら、
そろそろ消えますね。
- 115 名前:天之御名無主 :2001/08/24(金) 10:19
- 大学で世界宗教比較論を専攻していますが、なにか?
- 116 名前:天之御名無主 :2001/08/24(金) 10:46
- 誤爆っすか?
「千と千尋」は宗教学よりも民俗学の方だと思うので畑違いかと。
- 117 名前:天之御名無主 :2001/08/24(金) 11:49
- >>113
油屋のモデルはないのかもしれないけれど
美術監督の武重洋二は四国・松山の道後温泉を思い出しながら描いたらしい。
(ロマンアルバムより)
- 118 名前:天之御名無主 :2001/08/24(金) 12:47
- >>117
あー、あんがとー。道後温泉か・・・ちと遠いなー。
でも、いつか行きたいなー。
- 119 名前:天之御名無主 :2001/08/25(土) 00:33
- しかし「えんがちょ」とかはいつから子供がやりだしたのか。
今の子供は知らないみたいだよね。
俺らが子供のときはこういう俗習が色濃く残ってたんだよね。
- 120 名前:天之御名無主 :2001/08/25(土) 00:48
- >>119
俺の地方(福島南部)では指をばってんにしてた。
他の地域ではどんなやり方してましたかね。
- 121 名前:天之御名無主 :2001/08/25(土) 00:49
- >>119
そうそう。
いじめにつながるとか言われるけど、こういうものが失われていくのは文化の損失だと思います。
- 122 名前:神奈川県 :2001/08/25(土) 15:15
- >>121
人差し指と親指で作ったワッカヲ友達に切ってもらってた。
ただ、神奈川で別のバージョンも聞いたこと在るしなー。
- 123 名前:渋谷区@東京都 :2001/08/25(土) 17:04
- >>120さん
>>122さん
ウチの地元でもそんな感じでした、
それで「エッビ・バリー」って言ってました。
語源的には「every barri」でしょうか?
・・・切ってもらうと云うよりも、
それをやる事によって、穢れてしまった人を近づけない
と云うニュアンスが強かったですね。
ちなみに1977年生まれです。
- 124 名前:兵庫県 :2001/08/25(土) 18:45
- 「えんがちょ」とは言わず、「べべんじょ」といいます。
切り方は両手の人指し指を合わせたところを切ってもらいます。
- 125 名前:天之御名無主 :2001/08/25(土) 18:49
- 今日からお前の名は千だ。
油屋に迷い込んだ千尋は、そこで働く。湯婆婆に名を奪われた千は
仕事をしてるうちに、ハクの秘密に気づく。ハクは千と同様、湯屋に
迷い込んだ男の子だった。しかも、魔法を習いたいために、湯婆婆に弟子入りした。
釜爺はやめろといったがハクは聞かない。そして、湯婆婆の片腕として働いている。
ある日ハクは湯婆婆の妹、銭婆のところに契約のハンコを盗みにいて、返り討ちに会う。
白い龍のすがたをしたハクは銭婆の追っ手によって傷だらけだ。
ハクを助けるため、銭婆のところへ向かう千。その行動は極限状態で優しくされると
人を好きになると言う心理に基づく愛だ。
銭婆は、湯婆婆と同じ姿ながら、やさしいおばあちゃん。ハクのお咎めも許され、
千に救われたハクは白竜の姿で銭婆のところへ、千を迎えに行く。
ハクは千の記憶により、自分の名を思い出した。ニギハヤミコハクヌシ。
それがハクの本名。そう、ハクは昔千尋がおぼれた川の神だった。
自分の名を思い出した、ハクは龍の鱗が剥がれていき、元のカムロの姿に。
湯婆婆のところに戻った、二人。千は自分の親を豚から元に戻すため、
湯婆婆と最後のギャンブル。千はそれに勝利。大当たり〜!!
千尋は家路につくのでした。
- 126 名前:▽123▲ :2001/08/25(土) 19:04
- >>122
>人差し指と親指で作ったワッカヲ友達に切ってもらってた。
それってO−リングテストに似てますね。
>>123
補足ですが、
親指と人差し指よりも、
人差し指と中指をクロスさせる事が多かったですね。
- 127 名前: